Strange Days

残念だったな ただの日記帳だ

ほんよんで

野崎まどのバビロン新刊が出てたので読んだ。けどかなりきつい。
今回も完全に敵役に踊らされた感があって、この作品に一切のカタルシスは存在しない。
常に前回の上を行く絶望を植えつけられる感じで、ただもう結末を見届けるために読んでいる、
と言う印象。当然だけど、つまらない訳ではない。ただ、敵がチート性能過ぎて、勝てる
ビジョンが全く見当たらない。超長距離狙撃か焦土戦にするくらいしかないんじゃないかな…。
しかしそれにしても「相手から顔認識されない」つまり、何処に居るのか分からないってのが
阻害にはなるけど。
良く分からないのは、何故、主人公が主人公の立ち位置になっているのか、と言う点。
今回のラストでも分かったように、主人公も敵の能力の対象に成り得るのに、何故殺されずに
生かされているのか。
意外と「名前が『正しい善』だから」、程度の敵役の思いつき、みたいなものでしかなかったり
するんだろうか。
大統領結構良いキャラだったんだけどなあ…。