Strange Days

残念だったな ただの日記帳だ

ほんよんだ

アルデラミン完結。完結。450ページ一気読み。
こうなってしまったか、と言う思いはある、けど結果として救うことが出来たなら意味のあるものだったんだろう。でもやっぱり幸せになって欲しかったよなあ(多分、彼にとって、彼自身の結末はあまり興味のないもので、それまでの過程で得られたものを考えると十分幸せだったと彼自身は感じたんだろうけど)。
エピローグでの挿絵が無かったのは読者へ固定イメージを植え付けるのを避けたのかな?と邪推してみたり。さらにその後のシーンはうん、まあ良かったのかな。

そう言えば、今回の宰相も思うところがあるけど、前巻で軍人になりたかったあの人にあの結末を与えたのは、読者によってはサザルーフと同じ想いで、許せなかったんじゃなかろうか。なんで今更良い人ぶってんだよって思った人は多いだろうし、僕も少なからずそう思った。でもまあ、サザルーフが過去を清算するためには必要だったのかも知れない。

とまれ、萌えだの最強だのが氾濫しているこのご時世(高確率で偏見)に、敵味方双方に名有りキャラをばんばん登場させてばんばん死んでいくような戦記モノを書き切ったのは凄いと思う。
作者もそうだけど、イラストレータの人も代打の形で引き受けることになってプレッシャーが凄かったと思う。本当にお疲れさまでした。イラスト含めとても素晴らしい作品でした。と伝えたい。