ほんよんだ

魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき
ゴシックホラーとファンタジーを掛け合わせたような、
濃厚なメススメルファンタジーダークファンタジー。さようなら倫理。こんにちは背徳。
同作者の「幻獣調査員」の主人公が幻獣に寄り添って共に生きようとするのに対し、
こっちの主要人物（主人公と言っていいものやら）は魔獣は魔獣として突き放して、
冷酷に接する。だけでなく、さらには敵対した人間相手にも容赦なく。
隙あらばひたすらに淫靡な文章を所狭しと並べてくるんで電車じゃ読めねえな！
第三章は口絵のカラーイラストも相俟ってグラン・ギニョールと言う単語が
脳裏をかすめた。これはイラストレータも結構いい仕事してるんじゃなかろうか。
畜生俺も侍らせたい。でもヴォーパルバニーは勘弁な。

この作者は僕の中ではログホラTRPGのセイネの印象が一番強いのだけど、他の著書を
見てみるとダークファンタジーっぽいのが多い。気が向いたら読んでみる。